2010年11月17日水曜日

イルマーレ

この映画は、2000年製作の韓国オリジナル版を米国でリメイクしたもの。『イルマーレ』とは、イタリア語で”海”のことらしい。だからオリジナルでは、あの家は海辺に建っていた。
 ところが米国版では、湖畔の家に変わっていたの。従って『イル・マーレ』は邦題で、原題は『The Lake House』となっていた。







テーマは“2年の時空を超えた文通恋愛“、バックボーンの設定には、かなり変更が加えられていた。
まず主役の二人だが、米国版はご存知『スピード』コンビの、キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックであるが、オリジナルはイ・ジョンジェとチョン・ジヒョンという一回り以上若いコンビ。

オリジナルではロマンチックなデザインでやや大きめのポストだったのに、米国版は何の変哲もない古ぼけた小さなポストなのだ。このポストこそ、この作品の本当の主役なのであるから、もう少し夢のあるデザインに出来なかったか。
あと家のデザインもオリジナルのほうが良かった気がする、これは好みの問題かもしれないし、オリジナルの家は少しキンキラキンかもしれない。
米国版がオリジナルに劣るようなことばかり書いてしまったが、やはり街の風景や音楽、そして全搬的な映像の美しさは、米国版のほうが断然素敵。そして大人の味がする。だからデートで観るなら米国版のほうが、絶対に盛り上がるだろうな・・・。

恋する二人はポストでは繋がっているものの、文通が始まった時、キアヌが2004年、サンドラが2006年に住んでいるのだ。そしてスクリーンは2004年と2006年を行ったり来たりする。だからこの物語の流れを多少理解していないと、何が何やら判らなくなるかもしれないね。
米国版は、あっさりと巡り逢ってしまい、彼女の居場所まで判ってしまうのだから、なぜすぐにアタックしなかったのかの疑問が残る。そして時空の違いに苦悩することも少なく、簡単に結ばれてしまったような気がするんだね。これは国民性の違いだと思うが、同じアジア民族としては韓国の感性のほうに同調してしまうかな。
あと二人とも恋人らしき異性がいるのだが、どういう関係なのだろうか。また彼等の存在そのものに何か意味があったのだろうか。

最後にタイムトラべルものに必ずつきまとう”タイムパラドックス”について・・・。ラストのドンデン返しには、エンドレスのグルグル回わりのタイムパラドックスが生じているが、難しく考えずにパラレルワールドの世界なのだと片付けてしまおう。
但しオリジナルのほうは、パラレルワールドではなく、“リプレイ”なのだろうね。

目に見えている事が本当か、日常は・・・
気付くということ、気付かせてくれること!

気合を入れず見てください! 面白いと思うよ!!

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 勤務先のそばの桜がとても綺麗でした!このような世の中ですが、やはり綺麗ですね!