2012年7月2日月曜日

シングルGPU最強を狙う「Radeon HD 7970 GHz Edition」の実力

コアクロックを大幅に引き上げた「Radeon HD 7970 GHz Edition」




「Radeon HD 7970 GHz Edition」は、「Radeon HD 7970」をベースにパフォーマンスを引き上げた、AMDのシングルGPUの新しい最上位モデルにあたる。「Radeon HD 7970」というと、発表された当時こそシングルGPU最強を名乗っていたものの、ライバルのNVIDIAが満を持して投入した「GeForce GTX 680」にパフォーマンスであっけなく抜き去られてしまい、シングルGPU最強の座を明け渡してしまった経緯がある。今回投入される「Radeon HD 7970 GHz Edition」は、シングルGPU最強の座に返り咲くために、現行の最強シングルGPUである「GeForce GTX 680」に向けて送られた新たな刺客というわけだ。

型番の「Radeon HD 7970」が示すとおり、ストリームプロセッサーやテクスチャーユニット、レンダーバックエンド(ROP)の構成は従来の「Radeon HD 7970」からまったく変わっていない。ただし、コアクロックは“GHz Edition”という名称が新たに付け加えられたことでもわかるとおり、従来の925MHzから大台の1GHzにまで一気に引き上げられている。また、メモリークロックも強化されており、動作クロックは従来の1375MHz(データレート5.5GBps相当)から1500MHz(データレート6.0GBps相当)へと引き上げられ、メモリーバンド幅も、従来の264GB/sから288GB/sへと向上している。
さらに、「Radeon HD 7970 GHz Edition」では、パフォーマンスアップのためにクロックアップしただけでなく、「AMD PowerTune Technology With Boost」と呼ばれる新機能まで実装してきた。「AMD PowerTune Technology With Boost」では、動作状況に応じてGPUコアクロックや電圧を動的に引き上げることで、パフォーマンスをさらに向上させ るというもの。このアプローチは、ライバルの「GeForce GTX 680」で実装された「GPU Boost」とそっくりだ。この点からも、「GeForce GTX 680」を強く意識していることが読み取れる。

「AMD PowerTune Technology With Boost」は、電源制御を行う「AMD PowerTune Technology」をベースに、GPUコアクロックや電圧を動的に引き上げるブースト機能を追加した新しい機能だ。「Radeon HD 7970 GHz Edition」の場合、コアクロックが最大1.05GHzまで向上する.



「Radeon HD 7970 GHz Edition」「Radeon HD 7970」「GeForce GTX 680」の主な仕様
Radeon HD 7970
GHz Edition
Radeon HD 7970GeForce GTX 680
GPUコアTahiti XTTahiti XTGK104
製造プロセス28 nm28 nm28nm
Direct X11.111.111.1
シェーダープロセッサー数2048基2048基1536基
テクスチャユニット数128基128基128基
ROP数32基32基32基
コアクロック(ベースクロック)1,000MHz925 MHz1006MHz
コアクロック(ブーストクロック)1,050MHz-1058MHz
メモリークロック6.0GBps相当5.5GBps相当6.008Gbps相当
搭載メモリーGDDR5GDDR5GDDR5
メモリー容量3 GB3 GB2GB
メモリーバス幅384 bit384 bit256bit
バスインターフェイスPCI Express 3.0PCI Express 3.0PCI Express 3.0
補助電源6ピン+8ピン6ピン+8ピン6ピン+6ピン


今年の桜

 勤務先のそばの桜がとても綺麗でした!このような世の中ですが、やはり綺麗ですね!